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『ディープインパクト』(1998)

日本テレビ網で放映されたミミ・レダー監督「ディープインパクト」(1998)の主要人物は、見るところ3名で構成されているようだ。一人は、後日地球に衝突する彗星の第一発見者となるハイスクールの男子生徒、リオ・ビーダーマン(配役名、以下同)。二人目は、米国政府の極秘プロジェクトの存在を嗅ぎ付けるTVレポーター、ジェニー・ラーナー。三人目が、巨大彗星を未然に爆破するために特殊任務を受けて改造スペース・シャトルに乗り込む引退間際の老宇宙飛行士、スパージャン・タナーである。「ディープインパクト」における3人の主人公は、映画全体を通してそれぞれ独立しており、三者三様の構成になっている。しかし、それは却って、「巨大彗星が地球に衝突する」という危機状況でのそれぞれの社会的反応を示すという点に焦点が当たっているわけで、むしろリアリティや広がりを感じさえする。
個人的には、TVレポーターを演じた女性、ジェニー・ラーナー(ティア・レオーニ)に対して余計に共感した。それは、彼女がシャロン・ストーン似の美人だったということももちろんあるけれど(笑)、それ以上に、政府の極秘プロジェクトをすっぱ抜き、米国大統領の緊急記者会見の席上での行動的、かつ野心的だった人物が、父親との和解等々の経験を経て、自らの人生の意味を再認し、映画の終盤には自らを犠牲に処し、崇高とも哀れとも言えるような最期を遂げるような役柄を演じたからだと思う。
この映画でもっとも心を動かされたのは、もちろんその崇高なシーンである。彗星激突によって生じた恐ろしく巨大な津波が、蟻粒のようなジェニー・ラーナーとその父親の二人を一瞬に呑み込んでしまうシーン。一瞬のうちに主人公があっけなく消えてしまうのだ。無残の一言。
しかし、すぐに思い直した。「この映画では死は敗北ではないのだ」と。サバイバルものの映画の場合、主人公は絶対に死なないという暗黙の前提がある。それは、死=敗北という等式が前提されているためだが、しかし、この映画では死ぬこと=敗北を意味するわけではないようだ。その点が、この映画の最大のユニークな点だと思うし、少々変わったスタンスを持つ映画だとも思う。
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