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プログレッシヴ・ロックの雄=イエスの2016年来日公演が渋谷・Bunkamura オーチャードホールにて開演。

2016.11.22 イエス ジャパン・ツアーがスタート!
プログレッシヴ・ロックの雄=イエスの2016年来日公演が渋谷・Bunkamura オーチャードホールにて開演。

名盤『海洋地形学の物語』『イエスソングス』『ドラマ』からのセレクションで構成された白熱のパフォーマンスの模様をレポートします。

※曲名・曲順の記載があります。今夜以降のライブを楽しみにされている方はご注意下さい。

渋谷の街には小雨が降っていた。会場の入口で、来場者全員がもらえる『海洋地形学の物語』のジャケットをデザインしたクリアファイルをもらって、着席。7時ちょうどに照明が落ちると、ステージ後方に、昨年他界したベーシスト、クリス・スクワイアの写真が次々に映し出される。追悼。でも流れているイエスの曲には独特な明るさがあるから、湿っぽい気分にはならない。写真の投影が終わると、観客席からは自然に拍手が起きた。

そしてイエスのメンバーが現れ、演奏が始まる。1曲目はアルバム『ドラマ』の冒頭を飾っていた「マシン・メシア」。直前の北米ツアーで『ドラマ』の曲を演奏していたとは聞いていたが、これは意表を突いたオープニングだ。さらに「白い車」「光陰矢の如し」と『ドラマ』からのナンバーが続く。今回のステージは、キーボードのジェフ・ダウンズを中心にした80年代型イエスの再現から、まずスタートしたというわけだ。

続いては「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」と「パーペチュアル・チェンジ」。どちらも『サード・アルバム』からのポップなロック・ナンバーだ。ジョン・デイヴィソンのヴォーカルは、ジョン・アンダーソンをさらに繊細にした感じ。ビリー・シャーウッドは、マルチ・プレイヤーであるにもかかわらず、今回はベースに専念。しかもそのプレイは、故クリス・スクワイアのそれにそっくりだ。ステージ衣装もクリスを意識しているような感じで、長年にわたってイエスを支えてきた亡きベーシストへの敬意が感じられた。

そして『危機』からのナンバー「同志」では、スティーヴ・ハウのギターが冴える。この1曲のなかで、スティール・ギターを含め3種類のギターを使い分けていて、そんなところがいかにもこの人らしい。ハウは見るたびにお爺ちゃん化しているけれど、こんなにギターの上手いお爺ちゃんは、世界中探してもなかなかいないだろう。さらに、メンバーたちもイエスの代表としてあげる「燃える朝焼け」(アルバム『こわれもの』から)で、会場は盛り上がる。これで第1部は終了。

休憩をはさんで第2部は、いよいよ今回のライヴの目玉となる部分。大作アルバム『海洋地形学の物語』のなかの「神の啓示」と「儀式」が完全再現されるのだ。実は直前の北米ツアーのときに、ドラマーのアラン・ホワイトは椎間板の手術を受けることになり、一部のステージを休んでいた。この日の日本公演も、第1部では北米ツアーでも代役を務めたジェイ・シェレンがドラムを叩いていたのだが、第2部ではアランが登場。元気な姿を見せてくれていた。

『海洋地形学の物語』は難解なプログレ・アルバムと思われがちだが、ジョン・アンダーソンのフォーク趣味が強く出ている作品でもある。今回のステージでも、緻密で幻想的でありながら牧歌的でもあるというこの作品の魅力が、見事に再現されていた。嬉しかったのは、2つの大曲の間に、スティーヴ・ハウによるアコースティック・ギターの名演「Leaves Of Green」が演奏されたこと。『海洋地形学の物語』収録の「古代文明」の一節で、これまでもハウがたびたびステージで披露してきた楽曲だ。

そしてアンコールはもちろん、アルバム『こわれもの』の冒頭を飾っていた名曲「ラウンドアバウト」だ。ここでロックンロール・バンドとしてのイエスの魅力が炸裂する。アンコール2曲目は、『サード・アルバム』から「スターシップ・トゥルーパー」。アンコールの2曲を聴いてあらためて感じたのは、イエスの音楽の魅力は何なのかということ。それは、高度な演奏力に支えられたプログレッシヴ・ロックでありながら、とても明るく健全だということである。

最後に情報を。今年6月に結成が発表された、ジョン・アンダーソン(vo)、トレヴァー・ラビン(g)、リック・ウェイクマン(key)によるグループ、アンダーソン,ラビン&ウェイクマンが、4月に来日公演をすることが決まった。彼らはすでに北米ツアーを行っており、そこでは「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」「遙かなる思い出」といった往年のイエスの代表曲が演奏されているという。いわば“もうひとつのイエス”。こちらのほうのライヴも楽しみである。

立川芳雄

第一部
Machine Messiah
White Car
Tempus Fugit
———以上、アルバム『ドラマ』より選曲
Your Move/I’ve Seen All Good People
Perpetual Change
And You And I ~同志
Heart Of Sunrise ~燃える朝焼け
———以上、ライヴ盤『イエスソングス』より選曲
第二部
The Revealing Science of God ~神の啓示
Leaves Of Green ※スティーヴ・ハウ ギターソロ
Ritual ~儀式
———以上、アルバム『海洋地形学の物語』より選曲
アンコール
Roundabout
Starship Trooper
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