新栽培技術の理論体系―栄養週期学説の技術的展開

新栽培技術の理論体系―栄養週期学説の技術的展開
著者:大井上康
定価:2,500円(本体)
出版社:全国食糧増産同志会

新栽培技術の理論体系
作物を栽培するということは生き物を育てるということだ。生産現場ではとかくそういったことを忘れがちで、作物を道具のように考えがちだ。いかに農業を取り巻く環境が変わろうと、資材が変化しようと、作物の生理にかわりはない。その植物生理を、農業生産の現場で応用することができるように説いているのが本書である。著書の提唱する「栄養週期」は、植物には栄養成長と生殖成長そしてその間に交代期があり、それぞれの時期に相応の生理的変化があるということに着目した栽培理論だ。しかも、単なる増収技術にとどまることなく、経営に寄与することが技術の本来の目的であるという思想が根底にある。本書の発行は、1949年と古いがその内容は陳腐化していないばかりか、細分化を極め行き詰まりつつある現在の農業技術に対し、新しい視点を拓いてくれる。播種、施肥方法、土壌といった栽培にかかわるすべての事柄を、作物の側からの視点で追及している。現在、一般にいわれている技術論の対極をなす理論体系であるが、かつて栽培が難しいといわれていた「巨峰」を「栄養週期」に沿った栽培方法で全国に普及した実績でわかるとおり、品質追求や低コスト栽培に役立つ、生産者のための実践的な栽培理論書だ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yoshytom

Author:yoshytom
メディア・アディクト

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR